箱根寄木細工の魅力

「天下の険」と言われるほど深く険しい山々がある箱根。高低差により多種多様な樹々は異なる色調をしており、その自然な色や材質の違いをデザインとして使った木工工芸が、江戸時代末期より始まった箱根寄木細工です。
寄木細工の伝統の中に伝わる多種多様な模様は、日々、木の性質を知り、木と対話しながら共生する中で生まれる、木とその美しさへの崇拝から生まれたものです。江戸末期以降、寄木は、お土産として東海道を通り日本全国へ、また横浜の開国により世界へ羽ばたいていきましたが、本来、人々の生活の一部であり、生活を象徴するものでした。
界箱根では、人々の生活の一部であった寄木細工を、現在の生活に合ったスタイルで提案し、実際に目で見て触って使っていただき、身近なものとして体感していただけるよう、様々な提案をしております。新進気鋭の露木木工所とコラボした進化する箱根寄木細工と界箱根の“和心地“が融合したご当地感あふれる滞在をお楽しみください。 

施設内で寄木細工に触れられる場所

ロビーラウンジ
寄木細工がギャラリーのように陳列されています。工芸作家露木さんの作品を気軽にお手に取ってご覧ください。

和室の掛け軸
全ての和室の客室には、寄木細工の掛け軸が設えてあります。部屋毎に趣の異なる掛け軸をお楽しみください。

ルームキー
皆様にお渡しする客室キーのキーホルダーも寄木細工です。手に柔らかくなじむ木の温もりを実感してください。

ショップ
界箱根がセレクトした露木さん作品を販売しています。大きな物から小さな物まで様々。ご自宅の土産にどうぞ。


寄木CHAYA
毎日夕食後には、「寄木CHAYA」がオープン。季節のお飲物をお好みの寄木の器でお召し上がりいただけます。

寄木紙芝居
毎日21:00~紙芝居「寄木のひみつ」を開催。寄木の歴史や作り方を楽しく学べます。ご自由にご参加ください。
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寄木コースター作り体験
毎日21:15頃~開催。思い出に、お土産に、世界に一つだけの寄木細工を作ってみませんか。
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箱根寄木の間(特別室)
界 箱根の1つ目のご当地部屋。当館唯一の月見台や箱根の伝統工芸品を設えた特別室です。
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箱根寄木の間(洋室)
2014年冬に誕生した2つ目のご当地部屋。当館最上階にあり、景色を愉しんでいただけるお部屋です。
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寄木八寸

寄木八寸
市松模様をモチーフにしたオリジナルの器と料理が愉しい、界箱根ならではの逸品。「季節の特別会席」で味わっていただけます。


宿泊のご予約は、専用の予約フォームでお受けしています。
お電話でも受け付けています。電話番号:0570-073-011

ご予約・空室照会

寄木細工の作り方
1200年続くといわれる、箱根・小田原の木工の歴史の中で、寄木の技法は比較的新しく、江戸時代末期に箱根町畑宿に住む石川仁兵衛氏によって創作されたと言われており、明治時代になって技術が発達し、複雑な連続模様が作られるようになりました。ここでは、石川仁兵衛氏の孫に弟子入りした曽祖父の代から続く、露木木工所での、基本的な工程を簡単にご紹介します。江戸時代から伝わる伝統の作り方をご覧ください。

寄木細工の作り方1

全国から様々な木材を仕入れ、その天然の色を生かして多種多様な模様を作ります。 まずは寄木のデザインを考えます。これらは経験を積んだ職人さんの頭の中で作られます。 デザインに合わせ、一定の大きさ・厚さに切り出した木片をさらに文様のパーツに合わせて1つ1つ自家製の型にはめてカンナで削っていきます。

寄木細工の作り方2

いくつもの木片を接着剤で貼り付けて紐で縛って固定し乾燥させます。このパーツをたくさん作ります。 いくつものパーツをいろいろ組み合わせて全体の模様を仕上げます(写真右)。こうして出来上がったものを「種木」といいます。 種木を特別なカンナですごく薄く削ります。この薄く削ったものを「ズク」といいます。

寄木細工の作り方3

出来上がった「ズク」を製品になるになる木製品の表面に貼り付ければ出来上がり! 最近では、種木をそのままロクロで削り出して成型するものが出てきている。

寄木の模様
一枚一枚、何の変哲もない木が、あれこれと組み合わされて、たくさんの種類の模様ができるわけです。長い年月を感じさせない新鮮な美しさ。 寄木細工の模様は、木の組み合わせ次第で幾通りもあるのですが、ここではその中のほんの一部をご紹介いたします。

寄木細工 六角麻の葉

ろっかくあさのは
六角麻の葉
人気No.1の模様。伝統的な模様の代表で優美な印象。

寄木細工 市松

いちまつ
市松
寄木細工の世界で最もポピュラーに使われる模様。単純明快で印象的。

寄木細工 からみ枡

からみます
からみ枡
枡が絡み合って連続する模様。様々な寄木を組合せる際の区切り模様としても使う。

寄木細工 紗綾形

さやがた
紗綾形
大変入り組んだ印象。菱卍と平行四辺形の2パターンの組み合わせの連続模様。

寄木細工 七宝矢羽

しっぽうやばね
七宝矢羽
繊細で最も細かい印象。組み合わせバリエーションが多いので応用の幅が広い。

寄木細工 二崩し

にくずし
二崩し
市松模様の応用。細いスジが入ることにより、竹籠の網目のようにも見える模様。

寄木細工 切りちがい枡

きりちがいます
切りちがい枡
風車をモチーフにしたような感じの模様。技術的には中心がずれないことがポイント。

寄木細工 菱青海波

ひしせいがいは
菱青海波
上品で端正な印象で波が表現されている。歪みが出やすく難しい模様。

工芸作家さんのご紹介
~寄木細工の職人父息子 露木木工所:露木清勝氏&露木清高氏~

神奈川県小田原市出身。
露木木工所の創業者である、曾祖父・露木清吉は、なんと箱根寄木細工の創始者である石川仁兵衛の孫・仁三郎に弟子入りし、寄木細工を学んだとのこと。
その作風は、常に新しい寄木細工を目指し、二代清次、三代清勝、そして四代目の私へと脈々と受け継がれています。界箱根では、3代目清勝さん、4代目清高さんにご協力をいただき、現代に暮らしに合った、進化する寄木細工の提案に、一緒に取り組んでいます。

寄木細工を新たな寄木細工へと進化させることが目標と話す、3代目清勝さん。 “変わらぬ存在”であるために、変わらねばならないと話す4代目清高さん。国内のクラフト大会での数々の受賞にとどまらず、ドイツ・フランスへの出展・入賞等、グローバルな視点で、挑戦し続ける職人父子です。

4代目 露木 清高(つゆき きよたか):写真左 3代目 露木 清勝(つゆき きよかつ):写真右
1979年神奈川県小田原市生まれ
2002年京都伝統工芸専門学校卒業。
4年間京指物の基礎を学んだ後、(株)露木木工所に入社。
2008年第5回全国『木のクラフトコンペ』 大賞
2010年箱根ラリック美術館 企画展 箱根寄木・アールデコ
2010年第6回全国『木のクラフトコンペ』 金賞
2011年第50回『日本クラフト展』 読売新聞社賞
2011年Masion&Objet 『Talentsala Carte』雑木囃子 招待出展 ( フランス)
2011年第51回『日本クラフト展』 奨励賞
2012年第52回『日本クラフト展』 招待審査員賞(唐澤昌宏賞)受賞
現在寄木細工の若手集団「雑木囃子(ぞうきばやし)」の代表
1954年神奈川県小田原市生まれ
1979年「箱根物産デザインコンクール」で特賞
神奈川県知事賞を受賞。
1983年日本クラフト展入選
1987年第12回全国伝統工芸品展 伝産教会会長賞
2000年全国木のクラフトコンペ金賞
2003年朝日現代クラフト展 地域招待出品
現在(株)露木木工所 代表取締役 / (社)箱根物産連合会 会長 / (社)日本クラフトデザイン協会 理事 / 小田原・箱根伝統寄木協同組合 専務理事 / 伝統工芸士
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